【最近までのお話】
実際に体験して学んだ、どうしてもお伝えしたいことは次の5項目です。
①「良質な収益不動産とは、売主と買主との売買価格合意に基づいて作り上げるものである」ということを肝に銘じること。
②「質の悪い仲介業者経由で購入すると一生後悔することになる」ということを肝に銘じること。
③「質の悪い業者に管理を任せるとコントロールできなくなる」ということを肝に銘じること。
④家賃保証には絶対に手を出さないこと。
⑤主目的は資産を増やすことなので、利回りの低い物件には手を出さないこと。
【今回のお話】
2つ目は「質の悪い仲介業者経由で購入すると一生後悔することになる」ということを肝に銘じることです。
不動産仲介業者さんはピンキリです。
やっかいなのは、悪気はないのかもしれませんが、社長や担当者のレベルが低く顧客目線に欠けた業者です。
私達も一度、そんな業者の仲介で物件を購入し、えらい目にあいました。
売買契約の前日に、購入予定物件のメインテナントが仲介業者の担当者(社長の息子)に対して「家賃を下げないと退去します」という話を切り出していたのです。
ところが、担当者はその事実を重要視せずに、私たちにそのことを話してくれなかったのです。
購入後に、妻がメインテナントに挨拶の電話を入れた際に「家賃引き下げの件はいかがですか?」と質問されて、顔面蒼白になってしまいました。
なぜ、事前に知らせてくれなかったのかと担当者に詰め寄っても、「よくあることだ」の一点張りでした。
仲介手数料さえもらってしまえばこっちのもの、というスタンスが見え見えでした。
知人の弁護士に相談したところ、このケースは法律的には「動機の錯誤」といって、契約取消権が発生しないのだそうです。
実際に退去して実損が発生した時に損害賠償を請求するしかないとのこと。
それよりは、退去されないような工夫をした方が現実的とのことでした。
この物件の管理については、以前から懇意にしていた信頼出来る方にお願いしていたのですが、私たちはそれで救われました。
彼は、足しげくそのテナントの責任者の元に通って不満を吸い上げて、矢継ぎ早に対応策を打ってくださったのです。
それがテナントからの厚い信頼に繋がり、家賃を維持したまま入居して頂くことになりました。
こうして、私たちは管理会社に救われましたが、この一件で「仲介会社は信頼出来る先に限る」という教訓を心に刻みつけたのです。