日本という国が「国民一人当たり約792万円の借金を抱えている」ことについて、一部の評論家の皆さんやマスコミが大騒ぎする理由を探してみたのですが、どう考えても私には1つしか思いつきません。

 日本は世界最大の債権国ですので、日本全体(政府と企業と個人の合算)のバランスシート(貸借対照表)は資産超過(債務超過の逆)という健全な状態です。

 過去数十年にわたって黒字決算を続けてきた優良企業と同じで、日本は世界で一番「純資産の部(資本)」が大きい国なのです。

 それだけ資本が大きい、超巨大優良企業と同じ健全な財務内容を誇る国家なのですから、「資産」も大きくなるでしょうし「負債」だって大きいのは当たり前です。

 財務諸表をかじったことがある方にとっては、当たり前の話なのではないでしょうか?

 もし、アメリカやヨーロッパ諸国のように、国家全体(政府と企業と個人の合算)が債務超過であれば、その国の経済と通貨への信頼が低下してしまいますから、確かに「大変だ!」って大騒ぎしなければなりません。

 でも、日本は世界一の資産超過の国ですから、まだ騒ぐ必要はありません。

 例えて言うなら、「いずれ私は貧乏になるかもしれない。大変だ!どうしよう」ってビル・ゲイツが大騒ぎするようなものです。

 もし、彼がそんなことを心配したら、周囲の皆さんは「何をバカな! じゃあ、あなたよりも圧倒的に貧乏な私達の立場はどうなるわけ?」って、冷ややかな目で見るでしょう。それと同じことです。

 

 それなのに、「大変だ!」と騒ぐ裏側には、実はその借金を私達や私達の子孫が「負担しなければならない」という考え方があるのです。

 つまり、国債という形で国民から借りた借金を、いつかは国民に対して返済しなければならない。

 その返済資金は、いずれは「税金」という形で国民や企業から徴収しなければならない。

 いずれは徴求しなければならない税金の金額が、国民一人あたりに換算すると792万円という大金だ。だから大変だ、という理屈なのかも知れませんね。

 

 ただ、もしそうであるなら、なおさら不思議です。

 

 続きは次回。

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