私は三大メガバンクの1つ、M銀行に勤める現役の銀行員です。仕事は、「お金のプロ」として、企業や個人を相手にコンサルティングや資産運用のアドバイスをすること。20年以上にわたって、お金にまつわる数々の成功例や失敗例を見てきました。


 そんな私が借金地獄に陥ったのは5年前、40歳を過ぎたころのことです。

 自分の知識や経験を過信するあまり、将来に備えて始めた株取引で取り返しがつかないほどの借金を抱え、破産する一歩手前まで追い込まれました。

 仕事では何食わぬ顔で、お客様に資金繰りや資産運用などのアドバイスをしていましたが、プライベートは火の車です。限界まで家計を切り詰めた貧乏生活を送り、いつ家庭が崩壊してもおかしくない状況でした。

 それが一転して、5年で借金を全額返済し、今では数億円もの資産があります。会社勤めをしなくても、死ぬまで悠々自適に暮らせます。やろうと思えば、ヨーロッパでも南国のリゾート地でも、好きなときに好きなだけ滞在することができるでしょう。

 

 なぜ、莫大な借金を抱え破産寸前だった私が、5年で経済的な自由を得ることができたのか?

 

 それは、自分がお金持ちになることをあきらめ、妻をお金持ちにすることに意識を切り替えたからです。


 具体的には、私がサラリーマンを続けながら、夫婦で会社─プライベートカンパニー─をつくり、それまで主婦をしていた妻に社長に就いてもらいました。

 いわゆる「起業」と言われるような、ビジネスを興すことを主な目的に会社をつくったわけではありません。「プライベートカンパニー」という入れ物と「妻が社長をする」ことが必要だったのです。

 プライベートカンパニーは3時間もあれば誰でもつくれます。あとは、それを妻が所有するだけ。

 すると、サラリーマンでは考えられないような節税が可能になります。

 

「節税」とは、この世で最も効率のいい資産形成テクニックです。投資元本0円で、毎年数十万円から数百万円規模のお金が戻ってくる金融商品など、他には存在しません。これを利用している人と利用していない人の間には、数十年で数千万円から数億円もの差がつきます。


 また、女性が持つあるスキルが会社を経営するうえでとても有利に働く、ということも見逃せません。

 せっかくプライベートカンパニーをつくっても、事業が失敗してしまっては裕福になるどころか、ますます貧乏になってしまいます。そこで、優れたスキルを持つ妻に社長をやってもらう、というわけです。本書を読むと、奥さんにパート勤めをしてもらうことが、いかにもったいないことなのかよくわかるでしょう。

 詳しくは第1章以降でお話しますが、こうした仕組みのおかげで、妻の元にはどんどんお金が流れ込むようになり、あっという間に私たち夫婦は裕福になりました。

(後編に続く)

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