日本政府がいつか、私達国民から一人あたり792万円の税金を徴収するはずだ。

 だから、「大変だ!」と騒いでいるのではないか、と私は推測しました。

 でも、そもそも、国債という形で、日本の政府が私達から借りているお金は、本当に返済する必要があるのでしょうか?

 もちろん、「踏み倒せばいいじゃないか!」という意味ではありません。

 貴金属の「金」という資産を持ち続けるのと同じ感覚で、「国債」という資産を持ち続けるという選択肢も私達にはあるのではないか?という意味です。永久債のイメージです。

 例えば、企業は私達個人と違って寿命がありませんから、社会に貢献しながら利益を上げ続けている限り、倒産せずに何百年も続いていくことが可能です。

 実際に、世界最古の企業は1500年も前の587年に創業した日本の金剛組ですし、200年以上の歴史を誇る世界中の企業7000社のうち、半数に近い3000社は日本の企業だそうです。

 そして、国家は企業よりも、もっともっと長生きします。

 実際に、日本という国は歴史の長い国です。

 そして、国債は日本という国が滅びない限り優良資産の1つであり続けるはずです。少なくとも企業の社債とか株券よりは安全な資産ですし、諸外国の国債に比べても安全な資産です。

 もし、日本国債でさえ安全でないと言ってしまうと、世の中に安全資産は無くなってしまいます。

 そんな安全な国債であれば、慌てて現金化しなくても良いのではないかと思うのです。

 日本がおかしくなれば、不動産だって価値がなくなります。

 「金」だって、長い目で見れば、大きく価格が変動しています。

 

 下手に日本政府が借金を減らしてしまうと、私達は日本国債を買えなくなってしまい、株とか諸外国の債権とかのように価格変動が激しいリスク資産を買わざるを得なくなるので、逆にむしろ困ってしまいます。

 

 そもそも、政府は収益事業を行いませんので、政府の借り入れが増えていくのは当たり前だと思います。

 

 財政黒字になって政府の借り入れが減少していった国は、長い歴史の中で1つもありません。

 

 唯一の例外が、1990年の日本、2000年のアメリカ、2004年から2006年頃のアイスランド、アイルランド、スペインだそうです。

 これらの国に発生した一瞬の財政黒字は全て「バブルのおかげ」です。

 その後、バブルは弾けていますので、バブル崩壊後の各国はもっと大変な事態になっているのです。

 つまり、国という存在は、私達個人と違って、常に国民からの借り入れを抱えているのが正常な状態なのです。

 それを、私達個人と同じ物差しで測っても、あまり意味がないのではないかという気がしてなりません。

 そんなわけで、「一人あたり792万円の債権を私達が日本政府に対して持っている」ことを騒ぎたてるマスコミを見るたびに、いつも不思議な気持ちになるのでした。

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