ところが、意気揚々として出かけた妻ががっかりして帰ってきました
ワケを聴くと、確定拠出年金の勉強会というのは大ウソで、貯蓄型保険の説明と勧誘に終始したそうです
保険代理店の方が言うには、4月から更に保険料が高くなるので今月中に加入しないと大変なことになる!とのこと
勉強会のテーマと内容が全く違っていること自体ひどい話ですが、この期に及んで貯蓄型保険を猛烈に勧誘すること自体ナンセンスだと思いました
なぜなら、日本の貯蓄型保険はすでに存在価値を失っているからです
本日付(3/9)の日経新聞によると昨年に銀行の窓口で販売された保険は4割も激減したとのこと。減少額はなんと3兆円です
保険の運用難のせいで保険料が大幅に引き上げされていることと、保険会社が銀行に支払っている販売手数料が開示され始めたこと、この2点が最大の減少原因です
例えば、死亡時に1000万円をもらえる「とある貯蓄型保険」では、30年間の支払総額が1120万円になります。
30年かけて1120万円も払い込むのに、死亡時にもらえる金額が1000万円だなんて信じられますか?
30年もかけて積み立てているのに増えるのではなく減ってしまうんですよ!
そんな保険商品を平気で世に出す感覚が私には理解できません
そうと知りながら、猛烈な売り込みをかける銀行や保険代理店のモラルの低さには今更ながらがっかりさせられます
先日の出版記念セミナーでも毎月8万円の貯蓄型保険に翌日加入する予定だった方がいらしたのですが、まさに間一髪でした
この方は直前に気づけてラッキーでしたが、そうとは知らずに勧められるがままに加入している人が大勢いるそうです
『お金のプロに聞いてみた!どうしたら定年までに3000万円貯まりますか?』でも酷評しましたが、日本のお金のプロの実態は「お金を吸い取るプロ」です
三井住友銀行の元支店長の菅井敏之さんも私と同意見のようで、ご自身のサイトで猛烈にアピールされていました
少しでもお役に立てると幸いです