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大増税時代を乗り切りって家族の絆を深めていく良いきっかけ

 
前回紹介させて頂いた平澤元章さんの著書「税理士だけが知っている お金を残すしくみ 」を先ほど読了しました。

 

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一見するとこの本は「相続税の本」です。

・・・が、従来型の相続税の本とはかなり毛色が違います。

なぜかというと、税金の本にありがちな教科書的な記述がないからです。素人でも分かるように平易な言葉で書かれているのです。

しかも、具体的な実例を紹介しながら話が進んでいくので、自分にイメージを当てはめながら理解することができます。

そして何よりも素晴らしいのが、この本に一貫して流れている基本スタンスだと思います。

「自分だけ得をすれば良い」というような従来型の本とは明らかに一線を画しているのです。

その思想は、例えば次のような文章にあらわれています。

「もし兄弟や姉妹がいる場合には、彼らを抜きにして、自分だけが両親や祖父母から財産をもらう話を勝手に進めてはいけません」

あるいは、次のくだりもそうです。

「お金や財産を送る側ももらう側も、最終的な目標はたったひとつです。それは、家族や大切な人たちが、みんな幸せになることです。・・・(中略)・・・そして双方にとって一番大きなことは、お互いの幸せが実現することにより、家族の絆がより深まるということです。」

 

このような理念で全体を貫き通しながら、解り易いケーススタディーで相続税や贈与税を解きほぐしているので、税制にアレルギーを感じる方であっても消化不良をおこすことなく読破できるのではないかと思います。

相続税や贈与税への対策は、家族ぐるみでじっくりと取り組まないと必ずあとで後悔しますし、相続人同士の争いへと発展しやすいやっかいな代物です。

私自身も銀行員の立場から20年以上にわたって、その現実を目の当たりにしてきました。

そして、地震等の自然災害と同じように、いつ訪れるかは分かりませんが、誰の身にも必ず訪れることなのです。

だからこそ常日頃から備えを怠らないことが大切なのです。

しかも、2015年からは相続税が大幅に増税されます。

その意味でもこの本は、大増税時代を乗り切りって家族の絆を深めていく、そんな良いきっかけになるのではないかと思っています。

特に、財産を受け取る側の人にこそ読んで欲しい一冊だ、と強く感じました。

 

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