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40代で起業、独立してはいけない理由

『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい――年収アップと自由が手に入る働き方』の出版を機に、ダイヤモンド・オンラインにて記事の連載が始まりました。そこで、坂下仁公式ブログでも、その内容を紹介させていただくきます。

40代で準備し、50代で行動する

「稼ぎ口二刀流」とは、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まって、定年後も収入が途絶えない、稼ぎ口を2つにする働き方です。稼ぎ口が2つになると、いろいろな選択肢も生まれてきます。選択肢が多いことを、私たちは「自由」と呼んでいます。

私たち人類の歴史は、自由獲得のための戦いでもありました。サラリーマンとはせっかく獲得した自由と引き換えにお金をもらう稼業ですが、稼げるライフワークを始めれば、失った自由を取り戻すことができる。しかも、並行して給料をもらい続けることもできます。

つまり、稼ぎ口を2つにする「稼ぎ口二刀流」という働き方こそが、経済的に一番合理的であり、かつ人間的な働き方なのです。

そして最終的には、稼げるライフワークで独立できれば本望です。独立するためには助走ないし事前準備が欠かせませんが、そのタイミングとして、40代ほどベストなタイミングはありません。

とはいえ、40代で独立してはいけません。なぜなら40代は「種まきの季節」であると同時に「収穫の季節」でもあるからです。サラリーマンは30~40代が最も脂が乗り、会社に最も利益をもたらす。ところが、その実績が給料に反映されるのは40代~55歳頃です。

それに40代ともなればツボがわかって要領よく動けるし、多少の余裕も生まれます。その余裕を活かして副業の種まきをするタイミングとして、40代ほど適した時期はありません。

そして、まいた種を青田刈りしてはいけません。じっくりスキルを磨き、稼げるライフワークへと成長させることを最優先しましょう。

こうして40代から助走し始めて軌道に乗れば、50代での独立も視野に入り始めます。

50代で独立できれば、役職定年や定年再雇用という悩みのタネから一気に解放されます。年金を受け取れる年齢まで、のびのびとストレスなく楽しみながら、マイペースで稼げるライフワークを続けられるようになります。自分や家族を取り巻く環境が整うのであれば、50代で独立するという選択肢を早い段階で用意しておくべきでしょう。

もちろん独立したから、それで職場との関係が終わりではありません。独立したサラリーマンの3割弱は、古巣と良好な関係を維持して、古巣に絡んだ仕事を続けています。退職金を割り増してもらったうえに、慣れた仕事に携わり続ける選択肢もあります。


*本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』から一部抜粋し、再編集したものです。


プロフィール

坂下 仁(さかした・じん)
お金のソムリエ協会会長
メガバンク行員として25年以上、個人の資産形成と数千件の法人融資などにかかわり、全国の支店長を指導してきた。副業で始めたセミナーは100組超のキャンセル待ちが続き、3年間で1000組超が受講する人気セミナーとなる。その後、顧客を踏み台にして儲ける銀行の姿に疑問を感じて起業、独立し、2018年にお金のソムリエ協会を設立。本業以上の副収入を得て、セミリタイアする会員が続出するなど、受講者の約9割が夢を叶えることに成功。メソッドを学んだ人数は6000人を超える。「週刊ダイヤモンド」「PRESIDENT」「日経マネー」「ダイヤモンドZAi」「THE21」「朝日新聞」など、数十の雑誌・新聞に紹介される。主な著書に『いますぐ妻を社長にしなさい』(サンマーク出版)、『夫婦1年目のお金の教科書』(ダイヤモンド社)などがある。

著者からのメッセージ

本書を読んだ皆さんは「稼ぎ口二刀流」を始めようと、心に決められたと思います。

今働いている勤め先で10万円の昇給を目指すよりも、「稼ぎ口二刀流」で月10万円稼ぐほうがはるかに簡単です。

しかも、源泉徴収される給料と違い、「稼ぎ口二刀流」の稼ぎの大半は手許に残る。サラリーマンには想像できないほどの税金と社会保険料を節約できるので、40歳から始めても、数千万~1億円も多く貯まる計算です。

手に入れられるのはお金だけではありません。大切な家族が「稼げるライフワーク」のパートナーになってくれるからです。家族の絆が強くなり、子どものお金の教育にもつながる。生きる目的や使命感が明確になり、やりたいことをずっと続けられるようになります。

もし、すべての社会人が稼ぎ口を2つにすれば、日本のGDPは2割も増えるので、日本経済も復活する。子どもたちの未来も明るくなるのです。

そもそもお金とは、数値化された感謝の気持ちです。なぜならお金とは、人様や社会に貢献して、感謝されて、初めてもらえるものだから。それゆえに貢献が大切です。

ですから、家族で協力し節税しながら、自分たちの役割と使命を果たしていく。これこそが「稼ぎ口二刀流」というビジネスモデルの真骨頂です。

「稼ぎ口二刀流」はこのように、実は極めて日本的なメソッドだったのです。

あなたは、本書で「稼げるライフワーク」を見つけることができました。

「稼ぎ口二刀流」を使って「稼げるライフワーク」に取り組めば、結果的に、あなたとご家族には、裕福で幸せな未来が訪れます。

「稼げるライフワーク」のために、あなたの貴重な時間を有効に使ってみませんか?

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