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日経新聞に垣間見た新聞記事のウソとホントと誇張

 私は、日経新聞の記事を読む時に、2つに1つの割合で違和感を感じています。

 今朝コメントを投稿した「転職で成功するには」という日経新聞の記事もそうでした。

日経新聞.jpg

 よく見ると、案の定・・・でした。

 違和感の原因はすぐに分かりました。

 何かと言うと、記事のタイトルと記事の内容とがズレているのです。

 もちろん、記事に書いてある内容については「ごもっとも」でしたので、特段の異論はありません。

 基本的に転職に際して一番大切なことは、「成功する」ことではなくて「失敗しないこと」です。

 なぜなら、転職した後の心境は「ホッと一安心」か「しまった!」のどちらかであって、「やったー!大成功だ!!」ではないからです。

 記事の内容自体も、失敗しないように用意周到に色々と準備して、やるべきことを明確化して、慎重に進めることの大切さ、を説いています。

 しかも、絶対にやってはいけないことまでご親切に書いてくださっています。

 つまり、記事の内容はあくまでも「転職で失敗しないためには」であって、「転職で成功するには」ではないのです。

 にもかかわらず、タイトルは「転職で成功するには」にすり替わっているのです。

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 こんなのは序の口で、20年以上も毎日のように日経新聞をパラパラめくっていると、たくさん気がつくことがあります。

 中でも次の5つが定番です。

①新聞記事の何割かは、記事のタイトルと記事の内容とが明らかにズレている。

②同じ日に掲載されている記事同士が矛盾した内容になっている。

③グラフや図表の「メモリの取り方」や「基準時点の置き方」が恣意的になっていて、記事の内容を正当化できるように都合よく加工されている。

④何ヶ月も前から常識になっていることを、最新の出来事のようにことさら大騒ぎして取り上げて、取ってつけたような解説をすることが多い。

⑤世界中の海外メディアがこぞって取り上げている特ダネニュースや大きなニュースを、敢えて無視することがある。

 私の親友が日経新聞の記者をやっていて、口癖のように嘆いていましたので、私の気付きもあながち見当外れではないのでしょうね。

 その彼は、新聞記者は常に斜に構えて疑いながら取材すると言ってました。

 皆さんも、新聞記事を読むときは、斜に構えて疑いながら読みましょう!(笑)

 

※ この記事は、決して日経新聞を否定するものではありません。

私も日経新聞からは多くの情報や気づきを頂いています。

そもそも、他の新聞社も似たり寄ったりでしょうし、大口のクライアントや時の権力者におもねざるを得ないのはマスコミの宿命だと思います。

ただ、そういうものだって知って読むのと、知らずに信じてしまうのとでは、雲泥の差があります。

事実、信じてしまった私は、危うく破産するところでした。

皆さんも、自分の頭で考えて、情報の真偽を判断しましょうね!(^^)v 



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