『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい――年収アップと自由が手に入る働き方』の出版を機に、ダイヤモンド・オンラインにて記事の連載が始まりました。そこで、坂下仁公式ブログでも、その内容を紹介させていただくきます。
やってはいけないビジネスカテゴリ
「【サラリーマン副業】3つのビジネス以外はやらなくていい」の回に多くの関心を寄せていただきました。では、やってはいけないビジネスが何か、気になりますよね。
「稼げるライフワーク」からビジネスを視ると、「物販ビジネス」「賃貸ビジネス」「情報ビジネス」「超高難度のビジネス」「ハイリスクビジネス」「労働集約型ビジネス」の6つのカテゴリが存在します。このうち、後ろの3つが「やってはいけないビジネスカテゴリ」です。

やってはいけない「超高難度のビジネス」
医者や弁護士のような難関資格が必要な士業、ベンチャーやスタートアップの創業が、その典型例です。プロスポーツ選手や棋士なども同様です。いずれも社会的ステータスが高く、成功すれば高収入を得られます。
20代ならチャレンジする価値がありますが、40代以降の大人にはちょっと無理があります。
士業やスタートアップと同じとまでは言いませんが、意外とハードルが高いのが、ラーメン屋などの飲食店経営です。料理が得意なだけでは、飲食店経営は務まらないからです。だから、その道のプロフェッショナルでない限り、失敗する人のほうが多い。飲食店関連も、消去法にて最初から除外されます。
やってはいけない「ハイリスクビジネス」
超ハイリスク超ハイリターンのビジネスは、ある意味命がけです。肝っ玉が座っていて、並外れた図太さがなければやり遂げられない。内容によっては、「ライフワーク」というよりも、悪魔のささやきで満たされた「デビルワーク」にさえなりかねません。
日本人に圧倒的に多いハイリスクビジネスは「株・FX・仮想通貨」ですが、やっている行動自体がそもそも正反対です。なぜなら、ほとんどの人はサービスを「買う側」に回って「株・FX・仮想通貨」を買っているからです。
しかし、商売で儲かる人は通常は売主であって、買主ではありません。買主が儲かる商売なんて、古今東西、どこにも存在したことがありません。「株・FX・仮想通貨」の場合も同様で、サービスを提供する側は儲かりますが、利用者の9割は損します。
だからもし、どうしても「株・FX・仮想通貨」で儲けたいのであれば、「売る側」に回って商品やサービスを提供してください。
「ネットワークビジネスは違う」と思われるかもしれませんが、ネットワークビジネスは今や、ポンジスキーム詐欺の温床です。ちなみにポンジスキームとは、運用益を配当金として支払うと偽ってお金を騙し取る詐欺です。実際には運用をせず、新しい出資者からの出資金を配当金として支払うので、途中で破綻します。天才詐欺師チャールズ・ポンジが発明したので、ポンジ・スキームと呼ばれています。儲かると信じきっている知人から善意で勧められた投資案件が詐欺案件だったという例を、私も山ほど見聞きしてきました。
そもそも「ラクして儲かる」都合のいい話なんてありません。「ラクして儲かる」人は、あくまでも詐欺案件を「売る側」であって、「買う側」ではないのです。
やってはいけない「労働集約型ビジネス」
「労働集約型ビジネス」とは文字通り、労働力頼みのビジネスです。労働を英語で“labor(レイバー)”と言いますが、もともとは「奴隷の労働」という意味でした。
「奴隷の労働」なので最低限生きていけるレベルのお金(昔は作物)しかもらえません。頭を使わないので、誰にでもできますが、その代わりに体力をふんだんに使います。その時点ですでに、大人の私たちには不適格です。
パートやアルバイトのような「雇われる仕事」もこの部類に入ります。「雇われる仕事」とはとどのつまり、ご主人さまである資本家や経営者から搾取される仕事です。体力勝負でなくても、搾取されるのであれば、稼ぐという意味では効率が悪い。厚生労働省の調査によると、副業している人の5割以上が「雇われる仕事」に携わっているとのこと(2018年厚生労働省労働基準局提出資料「副業・兼業の現状②」)。
しかし、雇われた瞬間に“やらされ仕事”になりますから、そもそも「ライフワーク」とは呼べません。
こうして、「超高難度のビジネス」「ハイリスクビジネス」「労働集約型ビジネス」を消去法で消し去ると、選択肢は一気に半分の約50ジャンルに絞られます。
*本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』から一部抜粋し、再編集したものです。
お金のソムリエ協会会長
メガバンク行員として25年以上、個人の資産形成と数千件の法人融資などにかかわり、全国の支店長を指導してきた。副業で始めたセミナーは100組超のキャンセル待ちが続き、3年間で1000組超が受講する人気セミナーとなる。その後、顧客を踏み台にして儲ける銀行の姿に疑問を感じて起業、独立し、2018年にお金のソムリエ協会を設立。本業以上の副収入を得て、セミリタイアする会員が続出するなど、受講者の約9割が夢を叶えることに成功。メソッドを学んだ人数は6000人を超える。「週刊ダイヤモンド」「PRESIDENT」「日経マネー」「ダイヤモンドZAi」「THE21」「朝日新聞」など、数十の雑誌・新聞に紹介される。主な著書に『いますぐ妻を社長にしなさい』(サンマーク出版)、『夫婦1年目のお金の教科書』(ダイヤモンド社)などがある。
著者からのメッセージ
今働いている勤め先で10万円の昇給を目指すよりも、「稼ぎ口二刀流」で月10万円稼ぐほうがはるかに簡単です。
しかも、源泉徴収される給料と違い、「稼ぎ口二刀流」の稼ぎの大半は手許に残る。サラリーマンには想像できないほどの税金と社会保険料を節約できるので、40歳から始めても、数千万~1億円も多く貯まる計算です。
手に入れられるのはお金だけではありません。大切な家族が「稼げるライフワーク」のパートナーになってくれるからです。家族の絆が強くなり、子どものお金の教育にもつながる。生きる目的や使命感が明確になり、やりたいことをずっと続けられるようになります。
もし、すべての社会人が稼ぎ口を2つにすれば、日本のGDPは2割も増えるので、日本経済も復活する。子どもたちの未来も明るくなるのです。
そもそもお金とは、数値化された感謝の気持ちです。なぜならお金とは、人様や社会に貢献して、感謝されて、初めてもらえるものだから。それゆえに貢献が大切です。
ですから、家族で協力し節税しながら、自分たちの役割と使命を果たしていく。これこそが「稼ぎ口二刀流」というビジネスモデルの真骨頂です。
「稼ぎ口二刀流」はこのように、実は極めて日本的なメソッドだったのです。
あなたは、本書で「稼げるライフワーク」を見つけることができました。
「稼ぎ口二刀流」を使って「稼げるライフワーク」に取り組めば、結果的に、あなたとご家族には、裕福で幸せな未来が訪れます。
「稼げるライフワーク」のために、あなたの貴重な時間を有効に使ってみませんか?