『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい――年収アップと自由が手に入る働き方』の出版を機に、ダイヤモンド・オンラインにて記事の連載が始まりました。そこで、坂下仁公式ブログでも、その内容を紹介させていただくきます。
副業を始める際に心配な勤め先との関係
稼ぎ口を2つにする際に一番気になるのが、勤め先の就業規則です。なぜならいまだに、副業を禁止している会社のほうが圧倒的に多いからです。
結論からお伝えしますが、就業規則はあまり気にしないでください。なぜなら法的に、会社は副業を禁止できないからです。
日本で副業禁止が一般化したのは戦後で、終身雇用という日本的雇用とワンセットでした。でも、終身雇用が崩壊した今となっては、副業禁止を正当化するバックボーンがありません。政府も日本的雇用を否定しつつ、働き方改革にて副業を奨励しています。
これを受けて、厚生労働省のモデル就業規則に「労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる」という副業解禁条項が盛り込まれました(第68条)。ロート製薬やソフトバンクのような企業だけでなく、神戸市や生駒市のような地方自治体までもが副業解禁に動き始めています。
そもそも法的に、会社は副業を禁止することができません。会社に迷惑をかけたり、本業に支障をきたさない限り、プライベートの時間は個人の自由だからです。これを「自由権」といって、憲法でも確認されている自然権(基本的人権)の1つです。
裁判でも、就業規則で副業を禁止してむやみに人事処分を行った会社側が、ことごとく敗訴している。ところがサラリーマンの多くは、そんな事情を知るよしもないので、コッソリ副業していました。
もちろん、いたずらに波風を立てる必要はないので、コッソリやること自体は、賢い正当防衛です。副業を禁止する側のほうが法的に間違っているのですから、ひるむ必要はありません。
それどころかむしろ、副業は、日本の経済を活性化する立派な社会貢献なのですから、自信をもって取り組んでください。
*本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』から一部抜粋し、再編集したものです。
プロフィール
お金のソムリエ協会会長
メガバンク行員として25年以上、個人の資産形成と数千件の法人融資などにかかわり、全国の支店長を指導してきた。副業で始めたセミナーは100組超のキャンセル待ちが続き、3年間で1000組超が受講する人気セミナーとなる。その後、顧客を踏み台にして儲ける銀行の姿に疑問を感じて起業、独立し、2018年にお金のソムリエ協会を設立。本業以上の副収入を得て、セミリタイアする会員が続出するなど、受講者の約9割が夢を叶えることに成功。メソッドを学んだ人数は6000人を超える。「週刊ダイヤモンド」「PRESIDENT」「日経マネー」「ダイヤモンドZAi」「THE21」「朝日新聞」など、数十の雑誌・新聞に紹介される。主な著書に『いますぐ妻を社長にしなさい』(サンマーク出版)、『夫婦1年目のお金の教科書』(ダイヤモンド社)などがある。
著者からのメッセージ
本書を読んだ皆さんは「稼ぎ口二刀流」を始めようと、心に決められたと思います。
今働いている勤め先で10万円の昇給を目指すよりも、「稼ぎ口二刀流」で月10万円稼ぐほうがはるかに簡単です。
しかも、源泉徴収される給料と違い、「稼ぎ口二刀流」の稼ぎの大半は手許に残る。サラリーマンには想像できないほどの税金と社会保険料を節約できるので、40歳から始めても、数千万~1億円も多く貯まる計算です。
手に入れられるのはお金だけではありません。大切な家族が「稼げるライフワーク」のパートナーになってくれるからです。家族の絆が強くなり、子どものお金の教育にもつながる。生きる目的や使命感が明確になり、やりたいことをずっと続けられるようになります。
もし、すべての社会人が稼ぎ口を2つにすれば、日本のGDPは2割も増えるので、日本経済も復活する。子どもたちの未来も明るくなるのです。
そもそもお金とは、数値化された感謝の気持ちです。なぜならお金とは、人様や社会に貢献して、感謝されて、初めてもらえるものだから。それゆえに貢献が大切です。
ですから、家族で協力し節税しながら、自分たちの役割と使命を果たしていく。これこそが「稼ぎ口二刀流」というビジネスモデルの真骨頂です。
「稼ぎ口二刀流」はこのように、実は極めて日本的なメソッドだったのです。
あなたは、本書で「稼げるライフワーク」を見つけることができました。
「稼ぎ口二刀流」を使って「稼げるライフワーク」に取り組めば、結果的に、あなたとご家族には、裕福で幸せな未来が訪れます。
「稼げるライフワーク」のために、あなたの貴重な時間を有効に使ってみませんか?