運命の鐘は、こんな音色で鳴り響きました。
「いずれ日本の経済は破たんする・・・」
「財政も破たんする・・・」
「年金も破たんする・・・」
忘れもしない、2004年頃のことでした。
「年金貰えないって言ったの誰?」と江角マキコに言わせた厚生労働省のCMが話題になりました。
ところが、当の本人が年金を未納していたことが発覚し、あろうことか政治家の年金未納問題へと発展。
国民の年金不信の火に油を注ぐ結果となってしまったのです。
それだけではありません。社会保険庁のずさんな年金管理実態も次々と露呈してしまったのです。
金食い虫だった箱物施設グリーンピアの処理がようやく終わりかけていたのに、新たな火種が生まれたわけです。
際限なく増え続ける国の財政赤字ともあいまって、私たちの将来に対する不安は膨らむばかりでした。
評論家やコメンテーターも、ここぞとばかりに活躍。
追い討ちをかけるように繰り返し繰り返し真顔で「破たん」を叫び続けていました。
その迫真の演技を見て、私も心底まずい!と震え上がったほどでした。
何とかしないと老後もオチオチ暮らせなくなってしまう。どうしよう・・・。