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「納税義務」と「税制の壁」とは別次元?


【前回までのまとめ】

 どんなにスキルアップに励んでもサラリーマンはお金持ちにはなれません。

 なぜなら、サラリーマンであり続ける限り、絶対に越えられない4つの壁にぶつかってしまうからです。

 4つの壁とは、税制の壁、給与体系の壁、就業規則の壁、転職市場の壁です。

 この4つの壁だけは、どんなに幸運な勘違いが起ころうとも、崩壊することはありえません。

 ということで、まず最初に、1つ目の壁である給与体系の壁についてお話しをします。


【今回のお話し】

 1つ目の壁からお話していきましょう。


 サラリーマンの前に立ちはだかる最大の壁は「税制の壁」です。


 この壁は、物理的な壁と違って目には見えません。


 人間とは不思議なもので、全く見えないものを意識することができないので、それがどんなに恐ろしいものであろうと見過ごしてしまいます。


「税制の壁」は目には見えませんが、その結果としてサラリーマンが何を背負っているか、気付いていますか?

 それとは逆に、たくさんあり過ぎるものも、それがどんなに素晴らしいものであっても、そのありがたさに気付きません。


 水や空気、親の愛情あたりがその典型ですね。こっちの方は、無くなる時に初めてその大切さに気付きます。


 ところで、納税は国民の義務だと言われます。


 私もそう思います。


 警察や消防のおかげで、私達は世界最高レベルの安全で快適な生活を維持できています。


 私は旅行が大好きで、これまでに世界十数カ国を旅してきましたが、海外に行くと日本の治安の素晴らしさを身にしみて感じます。


 尖閣諸島が占領されずにすんでいるのだって、足元を見られない程度の国防力があるからです(大半は米軍の抑止力ですが・・・)。


 私たちが病気にかかった時に世話になる健康保険の制度だって、日本は世界ナンバーワンです。


 健康保険制度が整っていないがために民間企業の保険に頼るしか無いアメリカでは、大半の皆さんは病気になってもまともな治療を受けられません。一部のお金持ちを除いて・・・。


 だから、世界一の先進国なのに、アメリカ人の寿命は短い、のだと思います。


 日本が世界一の長寿国であり続けているのは、国民皆保険という公的な健康保険制度が、私達を守ってくれているからです。


 そして、実はその財源の4割が税金で賄われているって、ご存知でしたか?

 公的年金制度も同様です。


 日本よりも年金支給年齢が低くて、しかも年金支給額が日本よりも多い国。その国がどこのどの国か、あなたはご存知ですか?

 おそらく、ご存知ないですよね?

 それもそのはず、そんな夢の様な国は、世界中何処を探したってありませんから。

 少なくとも、私は知りません。もし、見つけることができたら是非教えて下さい。

 この世界一の年金制度の下で、私たちが老後を暮らしていけるのは、年寄りが受け取る年金の半分が、税金から支払われているからです。

 それくらい、あなたが支払った税金は活躍しているのです。

 だからこそ、誰もが「税金って高いよね~・・・、でも仕方ないよね・・・」とボヤきながらも、納得して納税しています。

 このように、納税制度自体はとても大切です。


 ということで、まず最初に「税金は大切な制度だ」ということを肝に命じておきましょう。


 しかし、だからと言って「税制の壁も存在するのがあたりまえ」ということにはなりません。

 「納税義務の大切さ」と「税制の壁」とは全く別の問題です。

 納税の義務自体は大切なのですが、「税制の壁」はむしろ有害ですらあるからです。


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